お店がお客さまを大切にすることは当たり前である。お客さまがお店を大切にすることも忘れてはならない。

よく行く六本木一丁目のステーキ屋さん。独立する前からよく行き、色々な悩みを聞いてもらっていた。人間関係に悩んだ時、仕事の成果が上がらずに悩んでいた時、たくさん話しを聞いてくれた。

お店が自分を大切にしてくれるほど、自分もお店を愛するようになった。鶏が先か卵が先か、でいえば、お店が先になるのは仕方がない。初めてお店に行った時の味はもちろんのこと、接客の仕方に想いを感じたからすぐに好きになった。仕事という枠を超えて、人として好きになった。

異性を好きになることと同じだ。いつも接し方が丁寧で、ニコニコと笑顔でいてくれたら自然と好きになるのは当たり前だ。今も昔も変わらない。

六本木に行ったらステーキ屋さんを使う。デートでも仕事の打ち合わせでも使う。新宿に行ったら姉妹店を使う。浮気はしない。お店が自分を大切にしてくれているからこそ、自分もお店を大切にする。

愛想を振りまいていれば、再び来店してくれるから、とは違う。お店にふさわしくない人が来たら入店禁止にすればいい。

お店がお客さまを大切にしていれば、必ずその想いはお客さまに届き、お店を大切にしてくれる。単なる精神論かもしれない。物が溢れていて、何もかもが便利になった時代だからこそ、精神的な喜びがお客さまにとって価値になる。

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戦後、テレビが無かった時代、生活を豊かにしようと、便利にしようと、新しいものにお金を払ってきた。テレビ、携帯電話、インターネット、全ての物が揃った。次はいかに安くできるかが勝負になる。

安さのために業務をマニュアル化し、いかに効率良く物を生産し、サービスを提供できるかを考える。効率だけを考え、マニュアル化が進むと接客に人間味がなくなり、安さだけではないと気づく。人間味がなくなると、精神的な喜びが失われていく。

非効率なやり方は時間もお金もかかる。しかし、非効率であればあるほど人間味が出てくる。物がそろってマニュアル化が進みすぎたら、1人1人を大切にしていくことが精神的な喜びを与えることができる。

マニュアル対応のコンビニ、ファストフード、牛丼屋、焼肉屋。また行きたいと思うか。安さがなくなっても、マニュアル対応しかできないお店に行きたいか。

インターネットでも同じである。なんでもかんでも自動返信に頼り、コピーペーストの内容。何に悩み、どんな叫びがあり、何を欲していて、何をしてあげられるかを考えることが大切である。

面倒臭がらずに相手のことをしっかりと考えてあげれば、必ずファンになってくれ、また会いに来てくれる。また買ってくれる。

マニュアル化が進んだ今、相手のことを真剣に考えてあげれば売り上げは必ず上がる。